人それぞれの ゆったりできるスペースが家には必要です。敬愛する テレンス・コンラン卿が 著書「easy living」の中で
”快適さとは、精神と身体の両面が休息できることだ。自分自身を 解き放ち、安らぎ、少しの間でも無為に時間を過ごせる環境である。”
と語っています。
では 実際どのような空間が休息をもたらすのでしょうか。
感覚的なことの大部分の要素は 住まい手の暮らし方に影響を受けますので、
僕らのできることは それほど多くありませんが いつも箱(空間)をプランニングする上で気をつけていることがあります。
それは ”素材(感)が本物であること。”
例えば天然由来の人の手を加えすぎていない建築材料を使用することで陽射しはやわらかく反射され、神経の高ぶりを押さえます。また経年とともに絶妙な味わいと愛着をもたらせます。もちろん アレルギー等に気をつける必要はありますが基本的に健康を阻害しません。
そして 住まい手のライフスタイルに寄り添うこと。
バランスもそうですが 目に見えない空気感みたいなものを 大切にしています。